フロントページ   »   スポンサー広告  »  スポンサーサイトスピな散文  »  答えは目の前の、物語の外
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2
 


 前回記事で、太陽や月の「アナレンマ」現象について書きました。

 太陽は、1年がかりで空に雄大な「8」の字を描く形で運行している。
 でもそのことは、私たちが太陽のもとで日々暮らしていながらも、太陽がただ昇ったり沈んだりしている様子を眺めているだけでは分からないことだ。


 で、ほかならぬ私たち自身の人生や、世界のさまざまな出来事というのも、それにやや似た側面があると言える――

 毎日が次々に過ぎゆき、いったい何の意味があるのかと思えるような災いなども、世の中には満ちている。
 それが起こることの真意は、その中をリアルに生きながらも、到底うかがい知ることができない…。


 でも、臨死体験者などの証言の中には、肉体を離れてあの世に行ったときに、人生や世界に起こるあらゆる出来事の意味を、突然はっきり理解したという話がある。

 起こるすべてのことは必然であり、完璧であり、さらに実は、その答えはいつも私たちの目の前にあって、ハートの奥底ではずっと真実を知っていたのだと――。


 このことは、「そのとき」が来たら、すべての人に明かされる神秘なのだろう。

 混沌とも思えるこの世の中に、精妙な完璧性があるというのは、もちろんすごく驚異的なことに違いない。

 でも、案外それ以上に驚嘆してしまうのは――、私たちがその答えを「つねに目の当たり」にしながら、まったく気づくことなく生きてきたという事実のほうかもしれない…。


 それが分かったときの驚きというのは、日常感覚からはかけ離れたものだろう。
 でも、おそらく「図式」としてはこんな感じなのだろうな…、というのが今回の話題です。

 一読をお勧めする内容というわけでは必ずしもないのだけど――、『しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術』(泡坂妻夫著)というミステリー小説がある。

 このようなタイトルだからと言って、幸せになるための技法が説かれていたり、何かスピリチュアルなメッセージが秘められているというわけでは全然ない(僕はちょっとそう勘違いをして読んだのだけど…)
 あくまでも、事件の謎解きをしていく、通常のミステリーだ。


 で、「amazon」の読者レビューなどを見てみると分かるのだけど、この本は、実は他に類例のないタイプの小説なのである。

 感心するのは、特段の見せ場もないような「可もなく不可もなし」という内容の展開が、ただただ過ぎていく。
 やがて、残りのページがもうほとんどなくなって、「う~ん、何かなぁ…」と気抜けしたような感じで最後のタネあかしを読んでみると――、
 「えっ、まさかそんなことが!」と、思いもよらない仕掛けに驚かされることになる。


 そして、何ページ、何十ページと繰りながら前に戻ってみて、あっけに取られながらこう思う――

 「ヒントどころか、答えそのものをつねに目の前にしながら、ぜんぜん気がつかなかった…。というよりそもそも、普通に読みながら、こんなことに気づけるわけがないじゃないか!
 しかしまぁ、このような本をわざわざ書き上げた作家の信じられないほどの酔狂さには、何とも感服してしまう…」


 いつも、ブログでの本の紹介は、けっこう踏み込んで説明しているけど、今回のはミステリー小説なので、詳しく書くわけにはいなかい…。

 「amazon」の読者レビューを読むと、皆がネタばれしないように配慮しつつ、物語を超えた予想外の仕掛けに対する驚嘆が、率直に語られていて面白いです。


 あくまでも「図式」としてはだけど…、
 答えそのものをいつも目にしながら、まったく気づくことがなく、最期のときになって真実を知って驚かされるところは――、この世界というのは、本当に物好きな創造主が作った「しあわせの書」みたいに感じますね。

 人生や世界に起こるものごとの意味、すなわちリアルなミステリーとしての答えは――、すべてが目の前にありながらも、まさに「物語」としての観点や枠組みを超えたところにあるのでしょう!


結びのヒーリング・ミュージックは、Neil H. 「Secrets of Faeries」。
web拍手 by FC2
  ☞ コメント:23

 
次の記事→
ホースと共にあらんことを…?
←前の記事
大空の見えざる8の字
コメント
8285
こんにちは
久しぶりに投稿します。

仮にあの世があったとして、あの世に帰って全てが分かった時
「なあんだ。そうだったのか!」となるらしいですね。

けど、驚嘆な真実を今すぐ知りたいから、いろいろと本やブログをあさってしまいます。すぐに知って安心したいからでしょう。牢獄(肉体におること)にいる最中はシンドイですもんね。

「なんとか、ならんのものかなあ」と思っちゃいます。
特に大問題なんかないんですけどね。漠然ですが。

けど、いろんな良質と感じるスピ系のブログ(主にコメント覧など)を拝見すると、皆さん同じ様なこと想っている様だもんで、実は安心もしました。
「みんなそうなのか」と。

失礼しました。

8286
富士山はきれいだ様

 お久しぶりです。コメントを有難うございます!

 「結局は誰も何も知らないじゃないか…」と失望するのではなく、「みんなそうなのか」と安心するところが、実に素晴らしいですね。

 そうした見方が、ミステリーを楽しいものにすると思います!

8287
この世界は、真実が隠された物語かもしれませんから、ミステリーと似てるところがあるかもしれないですね。

犯人は通行人Aだった、というオチよりも、犯人はなんとヒロインが誰よりも信頼していた実の兄であった!みたいなオチの方が面白いですから、真実は身近で意外なところにあるのかもしれません。

まあこちらのミステリーはそんな予想さえ遥かに超えて、やられたー!てなるみたいですね、気になりますー(^^;;

8288
ruri様

 こんにちは!

 最終的には、自作自演のひとり芝居だったりもします。

 それを自ら忘れてしまっているところが、最大のミステリーでしょうね…。

8289
こんばんは。

面白そうな本ですね・・
とても読んでみたくなり注文しました。
無くなると読めないのですぐに注文したのですが
この、なんともセコさと言うか何と言うか・・
このごろ、そんな生活を送っているのですぐに行動に
出てしまいます。

8290
この間のYOU TUBEの画像ありがとうございました。そういう発想がなかったので、面白かったです。ところで、今回の話もおもわずうなずいてしまいました。答は目の前にあるんです。ただ、気がつかないだけなのだということ。時間に忙殺されているときには何も見えなかったものが、疲れて体を休めているときに、今まで何の気なしに見ていた花がこんなに綺麗だったと気付く。人の言葉や本に書かれている内容でも、後から気付くということが往々にしてありますね。全部答は目の前にあったんです。地域活性化も目の前に一杯答があるなあと感じ入っている次第です。

8291
daru様

 こんにちは!

 amazonの読者レビューは、なかなか面白そうに書かれていますよね。
 「まつ毛が目に映らないかのような、見事なトリック」という言い方もありました。

 ま、仕掛けが気に入るかどうかは、人それぞれに分かれるところですけど…。
 でも「まつ毛が目に映らない」のと同じ体験ができる本というのは、たぶんこの一冊だけだろうと思います。

8292
丹後のきんちゃん様

 こんにちは!

 あの太陽系の運行の動画は、「横向き」の回転を「縦向き」に変えただけなのに、まるで惑星に生命エネルギーが宿っているような、とても新鮮な面白さを感じますよね。


 「答えは目の前にある」というのは、童話「星の王子さま」の有名な言葉「いちばん大切なものは目に見えない」に通じるものがあるのかもしれないなと思います。

 目の前にあるものを、単に「視覚」だけでなく、開かれた「ハート」でとらえることによって、その本当の美しさや大切なメッセージに気付くことができるのでしょう。

8293
伯母の死
光奈さん、こんにちは。私も読んでみたくなりました。

またまた絵てがみ集の話で恐縮ですが、日々色々な考えが浮かんできて
結局、何でもいいんだわ、で落ち着いてきました。
絵てがみ集作りを進めるうちに意外な展開と気付きがあり
新たにやりたいことが出てきました。また忙しくなります(笑)。

さて、昨日の朝、伯母さん(母の姉)が胃がんで亡くなりました。
流産、離婚(旦那さんの浮気)、乳がん、などなど苦労の多い人生でした。
気が強く、人とよくぶつかってばかりいる人でしたが、
70代前半まで介護の仕事をがんばっていました。
きっと今頃は、自分の人生の意味をしみじみと感じていることでしょう。

我が母も伯母も、自分の病気を互いに知らせないできました。
同じ胃がんという病気を患っていたのは、何かの縁でしょうか。
伯母は死によって母に何か大きなものを与えてくれたような気がしています。

8294
本を注文しました
読んでみます。

8295
『人間曼荼羅』という遊び
人間関係の迷路で悩んでいた20年ほど前に、
『人間曼荼羅』で遊んでみました。

チベットの曼荼羅図を利用して、ど真ん中に自分を置き、
その周囲に親兄弟、友人、知人……好き嫌いに関係なく
全ての人を配置するんです。

で……、じっくりと、ひとり、ひとりとの関わりや、
そこにある感情のすべてを味わいます。

すると突如……“目からうろこ”の感覚になり、
号泣したことを覚えています。


嫌で嫌で…嫌いでたまらなかった人から、
多くのことを学んでいたことに気づいたのでした。

もっとも身近な母は、
『こうはなりたくないサンプル』のような人で、
立派な反面教師に。

コンプレックスと羨望を同時に感じていた知人には
“なりたい自分像”を鮮明にしてもらい、
怒りの種だった上司からは、反骨精神を……。


気の合う姉妹や親友は、心の安らぎこそ与えられましたが、
自分の成長を促される存在ではありませんでした。

自らの向上心、良い意味での闘争心などは全て『嫌いだった人々』に触発されて育まれていたのでした。


答は目の前にあっても、
物語の真実が見えるまでには月日がかかるものですね。
実際、その謎解きと成長のために、
私たちは生かされているようなものでしょうね。



8296
こんにちわ^^
世の中には偶然と言うものは無く、全ての物事は必然の帰結…と言う意見には賛成です。
けれど、それは構築されたものの中だけであって、未だ構築されてないものの中には偶然がある。
人が「奇跡」と呼ぶものがそれなのだろうと思います…構築され過ぎた今の世に、奇跡はあるのかな?

8297
あおむし様

 伯母さまのこと、ご愁傷さまです。

 おっしゃる通り、肉体から離れたところから、人生の意味を感じていらっしゃるのでしょう。
 そして、肉体や人生から解き放たれた喜びを、味わっておられるに違いないと思います。

8298
風子様

 こんにちは!

 「人間曼荼羅」って、とても深みのあるワークという感じですね…。

 そうした関係性を振り返って、全体の意味をとらえていくというのは――、きっと人が肉体を離れたときにも、同じことをするのだと思います。

 ただ、そのときにする場合は、本当に一瞬でできてしまうのでしょうね。

8299
sado jo様

 こんにちは!

 奇跡の力は、人が想定したり構築する範囲を、軽く超えてしまうものだとも思いますね。

 でも、そうした奇跡もまた「必然」として起こるものなのでしょう。
 これもまたパラドックスです…。

8300
こんにちは

しあわせの書…さっそく読みました。
ワクワクしながら,読む読む読む…なんぞ変な事があるはずだ…
絶対見破ってどんなもんだいって……笑

久しぶりに本を読みました。
こちらにお邪魔する事と共にとてもいい刺激になっています
ありがとうございました。

追伸… 1日1食+微食で体調もとてもいいです。


8301
daru様

 こんにちは!

 へーっ、読まれたのですか。
 「よーし、見破ってやるぞ!」と意気込んで読んでも、なかなか気が付かないですよね。全ページで目にしているのに…。

 ま、「それがどうした」と言うような答えかもしれませんが、ここまで作り込んだ作家の物好きさは、やはり普通ではないです…。

 文体がスルスルと読みやすく、途中で何か引っかかって読み返すほどの起伏がない点も、タネに気付かれないように、あえてそうなっているのかもしれないですね。

8302
こんにちわ。
泡坂妻夫ですね。
ネタバラシがしたくてうずうずします。

8303
光奈さん、こんにちは。

私も昨夜から読み始めました。
昨日は伯母のお葬式などで疲れて、数ページだけでしたが。

伯母は最近まで抗がん剤治療をしながら、仕事もしていたとのこと。
77歳、顔も頭もツルツルして、スッキリしているように感じました。

半分あきらめていた郷土祭での姪っ子の踊りも見ることができました。
すべてはうまくいっているんでしょうね。

本の感想は、また改めて。

8304
誠くん様

 こんにちは!

 おっ、ご存知でしたか。
 作者の泡坂氏は、作家であり手品師というのがユニークですよね。

 まさに、そういう人にしか作れない本です。

8305
あおむし様

 この度は、心からお悔やみ申し上げます。
 ただ、ご親族の葬儀の時期に読む本ではないような…

 この本は手品と同様、タネを知ったら「な~んだ」という感じかもしれないです。

8402
初めまして、小桜と申します。

実は、『しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術』
こちらで目にして私も興味が湧き 手に取ってみました。
気の向いた時に少しずつ読み進めてきて
今、176ページまできました。
断食の五日目が終わったところです。

おっしゃるように ここまでただただ過ぎていって
特に引っかかるところもなかったのですが、
もういたるところにヒントが出ているんですよね?

もう一度最初から読み返してみようかな
なんて 迷っているところです(笑)
...でも私の頭じゃ気づかないんだろうな~^^

もしかしたら読み終えた後、自分のブログで
「こんな本読みました~」って書くかもしれないので
その前にお知らせしたかった次第です。

おかげさまで久しぶりに読書を楽しんでおります。
ありがとうございます!^^

8406
小桜様

 初めまして。コメントいただき嬉しく思います!

 へーっ、お読みになっているのですね。
 ヒントはもう出ていますし、さらには答えそのものを最初から確実にずーっと目にしています。


 タネ明かしが出るのは、本当に最後の数ページです。
 ただ、人によっては、「それが何だというのだ。こんな本をわざわざ作るなよ!」と言いたくなるのですが…、その無意味さのようなものも、また何やら示唆的に感じます。

コメントの記入
 管理者にだけ表示を許可する


プロフィル

Koudai Mitsuna

Author:Koudai Mitsuna
 
光奈 広大(みつな・こうだい)

 20年のあまりのサラリーマン生活を経て、いわゆる「ザ・マネーゲーム」を何とか卒業。今では束縛されない自由な日々を存分に味わっています!

 そうした中で心がけているのは、普通の日常的な行いを通じて、意識の進化を目指す「カルマ・ヨガ」。

 日々の喜びや学び、インスピレーションから得たスピリチュアルな気付きなどをブログで紹介しています。

 妻子と都内在住――。





http://facebook.com/koudaimitsuna

最近の記事
ツイッター
アクセス

CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。